保護者さまへ「ご家庭での練習」についての2つのお願い
ピアノが弾けるようになるには、ご家庭での練習(家庭学習)が必要になります。
これからピアノを始めるにあたり、お子さんの自宅練習のために、次の2点について、保護者の方のご理解とご協力をお願いしています。
① 楽器のご用意のお願い
楽器(ピアノ)は体験レッスンの際にはまだご用意頂かなくても大丈夫ですが、レッスンが始まりましたら、なるべく早いうちにご用意をお願いしたいと思います。
やはり、生ピアノ(アップライトピアノかグランドピアノ)をご用意頂くのがいちばん望ましいです。
なぜかと言いますと、生ピアノは後に曲を弾き進めていくなかで、自分で弾く音をよく聴き、鍵盤へ指先からの微妙なタッチ加減で自分で音を作り出し奏でていきます。
対する電子ピアノでは、電気を通した音ですので、聴く力と指先の感覚が発達しにくく力を入れすぎて弾いてしまったり指先は動いているけど表現力がつきにくい、という点があります。
以上の点から早い段階での生ピアノのご準備をお勧め致しますが、まずは初歩でしたら、電子ピアノでも大丈夫です。
② ご家庭での練習のお声かけのお願い
ピアノのレッスンは、”行ったら出来る” というおけいこ事ではありません。レッスンでやったものをご家庭に持ち帰って、次回のレッスンまでに “練習”(家庭学習)をしていただく必要があります。
「どうやらせたら良いの…?」と戸惑われる親御さんもいらっしゃるかと思います。
練習は “習慣づけ” をしていただく事がとにかく大切です。
導入期(習い始め)の生徒さんにおいては “朝起きたら顔を洗う” と同じ感覚で、1日のなかで、”ここだ!” と思う時間を見ていただき、ぜひ、親御さんから「一緒にやろう!」と子供さんを誘っていただいて、家庭学習の習慣づけを計ってみて下さい。
児童期に入りますと、ある程度の家庭学習の習慣はついていると思いますが、時には「練習したくない〜」ということもあるかも知れません。
そんな時は「今、練習している曲聴かせて欲しいな~」などと子供さんの気持ちを上手に盛り上げてあげて、ぜひ練習をさせてみて下さい。今はお仕事などで忙しくされている親御さんが殆どだと思います。
家庭学習において親御さんが先生になっていただく必要はありません。
ですが、子供さんが今どんな曲を弾いているのか……など、どうか深い関心をいつもお持ち頂きたいと思っています。そうして頂く事が、子供さんにとっての喜びであり、励みになっていきます。